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『日本国内12ライセンシー工場のひとつとして高品質で精度の良いミーハナイト鋳鉄を迅速にお届けします。』
鋳物製品製造(工作機械 一般産業機械 エレベーター及びクレーン用シーブ、 電子顕微鏡用部品)人工ゼオライト製造 オートクレープ試験請負

社会貢献 ベトナムからの研修生受け入れ

弊社では協同組合川口鋳物海研会からJITCO(財団法人国際研修協力機構)を通じてベトナム人研修生を受け入れております。 研修生を受け入れ、職場での実務研修(OJT:On the Job Training)の後に母国に帰すことで、弊社の技術・技能の海外移転等により研修生の母国の経済社会の発展に貢献しております。

<外国人研修制度>
参考 「外国人研修・技能実習制度の構造と機能」 著者 「佐野哲(さのてつ)」

  一般的に、「いわゆる外国人研修制度」は、「海外拠点を持たない(海外に進出しておらず、海外拠点への技術支援を特に必要としていない)中小企業が、関連団体等(なければ自ら設立するなどして)を介して海外諸国から研修生を受け入れ、実務研修を施したのち帰国復職させることによって、当該企業の技術・技能を相手国に移転する」制度と理解されている。

〜中略〜

 わが国における、その意味での外国人研修制度のルーツは、埼玉県川口市の「協同組合川口鋳物海研会(略称海研会)」である。 映画『キューポラのある街』(キューポラは鉄の溶解炉の名称)の舞台にもなった川口地域の鋳物産業は、中小企業が多く、また早くから人手不足問題に悩んでいた。
  鋳物は、熔解炉で溶かした鉄(「湯」と呼ばれる)を砂型に流し込み、固まったところで砂型をばらし、不要な「バリ」を研磨機で削り取って仕上げる工程を経て生産される。 鋳物製品は自動車メーカーなどでは不可欠な重要保安部品として多用されており、わが国自動車生産量の増大にともない受注が拡大するものの、溶解炉の放射熱、注湯の際の噴煙と火粉、砂型ばらしの際の粉塵、鉄のバリ取り工程での切削音・振動など「3Kを揃える職場」とされ、人手不足は極めて深刻な状態にあった。
  こうしたなか、同地域の鋳物事業主は自ら協議会を設立し、1979年に中国へ外国人研修生受け入れのための視察団を派遣している。 この派遣は派遣準備の期間も含めると、87年の有効求人倍率の基調転換、88年の「外国人労働者問題研究会」報告のほぼ10年前にさかのぼる。
  90年代に入って人手不足が顕在化したのちに制度化を要望、受け入れ機関を設立した他の中小企業団体等とは異なり、海研会は79年の現地調査以降、送り出し側機関との契約交渉、研修生の選抜、出入国管理手続き、受け入れ企業側の体制整備などの難問を自ら解決し、83年6月、中国から21名の中国人研修生の第一次受け入れを実現させ、その活動を軌道に乗せている。